« 下水道で発見の骨片行方不明の東城さん | トップページ | 常識外れ 点滴液つくり置き »

2008年6月10日 (火)

トラにかまれ、ベテラン飼育員死亡

 6月7日午前9時50分頃、京都市動物園のトラの飼育舎内で、飼育員伊藤淳さん(40才)が倒れているのを女性客が発見した。

 近くにいたアムールトラのオス・ビクトル(11才、体重150キロ)に頭や首などをかまれ、同市内の病院に搬送されたが、約3時間後に死亡した。

 園内にいた100人以上の親子連れらは園内放送と職員の誘導で園外に避難し、同市は午前10時30分に市動物園を緊急休園にした。

 京都府警川端署と市動物園によると、ビクトルとメスのアオイ(3才)を飼育しているトラの飼育舎は、展示スペースと入場者から見える屋内寝室2室の3区画に分かれている。

 当時は飼育舎の清掃時間で、伊藤さんは二つの寝室間でビクトルを移動させた後、寝室を掃除する際、ビクトルに襲われたらしい。寝室間を仕切る扉は開いたままで、伊藤さんは、オリの内部から出入り口側に引きずられていた。アオイは展示スペースに出ていた。

 清掃は人とトラが同じ区画に入らないよう、トラを移動させる手順で、同署はこの日の作業手順に問題がなかったか、動物園側から事情を聞いている。

 ビクトルは繁殖を目的に昨年11月、京都市動物園が東京都多摩動物公園から借り受けていた。最近、繁殖に向けて交尾を試みていたという。

 伊藤さんはベテランの飼育員で、ゾウ舎の担当などを経て、5年以上前から、トラなどの猛獣を担当していた。

 家族で来園していた京都市北区の市職員長手信行さん(40才)は、「『緊急事態が起こりました』という園内放送が流れ、係員に誘導されて園外に出た。何があったかはわからなかったが、トラの飼育舎の方向へ、麻酔銃を持った職員が向かって行った」と話していた。

 長男(7才)と訪れた京都市左京区の主婦北村尚子さん(35才)は、「写生をするためにトラのオリにきたら、2頭いるはずが1頭しかいなかった。女性職員から『猛獣のオリで事故が起こった。オリと展示スペースの間で事故が起きた。救急車を呼んでオリを開けるので、危険なのでここから出ないでください』と言われてびっくりした」と話していた。

 飼育員が動物に襲われる事故は各地で相次いでいる。京都市動物園でも2005年1月、クマ舎で飼育員がホッキョクグマに頭や腕をかまれて重傷を負った。2005年3月には、富山市のファミリーパークで、ベテラン飼育係の男性(当時59才)がクマに襲われ亡くなった。2005年10月、静岡県裾野市の「富士サファリパーク」で、飼育係2人が開園準備中にヒグマ2頭に襲われ、うち1人が死亡した。

 アムールトラとは、中国東北部のアムール地方に生息するが、森林伐採の影響などで生息数が減少傾向にあり、国際自然保護連合のレッドリストには、絶滅寸前種として掲載されている。昨年10月現在、国内では48頭が飼育されている。

痛ましい事故ですが、どうして危険を知っている飼育員が扉を閉めずに仕事をしていたのでしょう。

|

« 下水道で発見の骨片行方不明の東城さん | トップページ | 常識外れ 点滴液つくり置き »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/402954/21530557

この記事へのトラックバック一覧です: トラにかまれ、ベテラン飼育員死亡:

« 下水道で発見の骨片行方不明の東城さん | トップページ | 常識外れ 点滴液つくり置き »