長崎大村湾で磁器破片で人工砂浜、水質改善を研究
水質悪化が目立つ長崎県・大村湾で、同県が不用となった地元特産の波佐見焼(同県波佐見町)を使って、人工砂浜を作る研究に着手した。
人工の砂浜にアサリなどを生息させ、水質改善を図るというのが狙い。
隣接する佐賀県有田町の有田焼も活用する方針で、長崎県は「全国的にも例がない取り組み」としている。
長崎県によると、今年度は、窯元が廃棄した磁器の破片を本物の砂粒の大きさに近い0・3~0・5ミリ程度に砕いて角を取り、水に浸して有害物質が溶出しないかなどを調べるという。
この砂でアサリを育て、天然の砂で育てた個体との成長具合を比較する。
来年度は、実際に数メートル四方の大きさの人工砂浜を湾に設け、アサリやゴカイを育てながら、潮の満ち引きで砂がどの程度減少するのかなどを調査する予定とのこと。
将来は数十メートル規模の砂浜をつくることを想定しているという。
大村湾では、水の汚れの目安とされる化学的酸素要求量(COD)が、2007年の測定で1リットル当たり2・2ミリ・グラムとなり、国の環境基準を0・2ミリ・グラム上回った。
埋め立てなどにより、砂浜が減少し、水の汚れの原因となる窒素やリンなどの有機物を食べるアサリが減っていることが原因の一つとみられる。
県は2004年度に「保全計画」を策定し、浄化の取り組みを開始した。
波佐見町や有田町などの窯元から、商品とならない磁器が年500トンほど出る点に着目し、再利用を思いついた。
県環境保健研究センターの山口仁士環境科長は「長崎ならではの方法で砂浜を再生し、親子連れなどが貝掘りを楽しめるようにしたい」と話している。(読売)
水質の悪化が目立つのはなにも大村湾に限ったことではなく、広い海域での汚染が進行しているようだ。飛行機で上空を通過するときに海面を眺めていると、あるところから海水面の色が違っていることを見ることがある。一度汚染してしまうと、元に戻すのは容易なことではない。この海水汚染に人工の砂場を不要となり窯元が廃棄した磁器の破片を試してみるとのことである。大昔のことであるが人口増加が著名な都市では、周囲の山林の木を薪にして、レンガなどの建築材を大量に作った。その結果、無秩序な森林伐採の結果、森林ははげ山になり、その年も消滅した。このようことは珍しくないようだ。焼き物は、大量なエネルギーを燃料として使うので、不要な廃棄物もなにかに再生できれば、物質の循環から好ましいことと思われます。
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