村人に襲われた野性トラ死亡
インド中部で村人に襲われて重傷を負った生後7カ月ほどのトラの子供を助けるため、現地の野生動物保護当局が16日に輸血を施した。
トラは18日に治療のかいなく死んだ。インドでトラの輸血が実施されたのは初めてだった。
トラの治療にあたった保護当局者は、「できる限りの手を尽くしたが、今日息を引き取った」と肩を落としていた。
このトラは約2週間前、ニューデリーの南東約530キロにあるナーグプル近くの村で、家畜を襲われるとおびえた村人らに叩き殺されそうになったところを保護された、2頭のうちの1頭とのこと。
姉妹と見られるもう1頭は、軽傷だった。
保護された後、容体が悪化し、血液検査の結果、ヘモグロビン量が急減していることが判明した。
輸血以外に助ける道はないと判断し、西部ムンバイの国立公園に協力を要請した。
ムンバイのサンジャイ・ガンジー国立公園はすぐに、園内の健康なトラ2頭に麻酔をかけ、それぞれから約350ミリリットルの血液を採血した。
すぐに530キロも離れているナーグプルに搬送した。採血後、約4時間ほどで届いた血液を、子供の弱っているトラに輸血した。容体を見ながら、回復が望まれていた。
輸血に際しては血液型は調査しなかったとのこと。
野生動物の血液型を特定するには、非常な時間と手間がかかるだけでなく、インドではトラの血液型について、調査された実績もなかった。
しかし、トラを助けるには他に方法がなかったため、血液型の特定をせずに輸血に踏み切っていた。
保護された2頭は母トラからもはぐれて、食べ物を探して村の近くを歩き回っていたという。
保護時、2頭とも非常にやせており、餓死しかねない状態だったという。
インド国内のトラは密猟や環境破壊によって、生息数が激減しており、現在は約1500頭と見られている。6年前は3600頭、約100年前は10万頭が生息していたと見られている。 ニューデリー(AP)
トラの数が激減している現在、インドでもトラは保護されるべき動物に指定されているものと思われる。しかし、地方の豊かでない村落では、財産であるわずかな家畜を自分たちの命の次に大事にしていることと思う。そのようなときに、皮肉なことに親とはぐれた二頭の子供のトラが村に近付いてきた。それを見た村民が家畜を襲われると思って、叩き殺そうとしたのである。保護局の者が輸血をしたが残念ながら死んでしまったとのことである。この記事を読んだときに血液型が合わなかったのではないかと直感的に思った。トラの血液型は調べようがなかったらしいが、輸血をする前に子供のトラの血液と運ばれてきたトラの血液を少し混ぜてみたら、血液型は判らないまでも、すぐに凝固しなければ輸血に使用しても良いと判断すべきであった。とっさの出来事のため慣れない輸血であったため、いかなる試験も実施できなかったのでしょう。しかし、多少の救いは、輸血をしてた子供のトラが輸血中または輸血直後にけいれんなどを起こして死んだとは書いてないことである。
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