ノーベル賞に輝いたピロリ菌
1.ピロリ菌のノーベル賞
2年前の話になりますが、2005年のノーベル医学生理学賞は、ピロリ菌発見者の二人の医科学者に贈呈されることが決まったとマスコミが伝えていました。
受賞者は西オーストラリア大学のB.J.Marshall教授54歳とJ.B.Warren博士68歳で、受賞テーマは「Helicobacter pyloriヘリコバクター・ピロリの発見と胃炎や消化性潰瘍における役割」です。
二人の医学者は、ピロリ菌を発見し、胃炎や胃潰瘍がピロリ菌の感染によって引き起こされること、更に抗生物質でピロリ菌は除菌できること、除菌により胃炎や胃潰瘍が治ることなどを明らかにしました。
2.ピロリ菌とは
ピロリ菌は、正式な名称はHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ)で、1981年に胃炎や胃潰瘍の患者の胃材料から分離された細菌です。
1~2μmのラセン状のグラム陰性桿菌で、菌体の端に極多毛性の鞭毛を持ち、これをスクリューのように回転させて活発に動き回っています。
ピロリ菌は、尿素を分解するウレアーゼという酵素活性が病原細菌の中では最も強い菌です。
胃には強い胃酸があるため普通の細菌は生きらませんが、ピロリ菌は強力なウレアーゼ活性を持つので、強い酸性状態の胃の中でも、尿素を分解してアンモニアを作り、pHを中性に保ちながら生存し増殖しているようです。
産生されたアンモニアは、白血球が産生する次亜塩素酸と反応して、モノクロラミンになり、これが細胞に強い障害を与えます。
次は3.ピロリ菌の発見について意外な話を明日お知らせします。
「理科好き子供の広場」<http://www.microbes.jp/rika/rikastart.html> を開いてくださいありがとうござい。
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