微生物

2007年5月26日 (土)

虫歯を予防する細菌入りガム

 虫歯は、ストレプトコッカス・ムータンスと呼ばれるレンサ球菌が砂糖分を分解して強力な酸を作り、その酸が歯の表面のエナメル質を分解することにより作られます。

 キシリットールを配合したガムは、虫歯にならないガムと呼ばれています。なぜ虫歯を作らないのかと言うと、炭素が五個からなる五炭糖を分解できる細菌は極めて少ないからです。そのためにキシリットールを人工甘味料とし添加したガムは、酸が作られにくいので虫歯を予防できると考えられています。

 ドイツの化学メーカー社は、虫歯菌のストレプトコッカス・ミュータンスを破壊する細菌を見つけ出したそうです。その細菌は、乳酸桿菌の新株で、虫歯のムータンスを凝集して破壊する作用を持っているようです。

 この化学メーカー社は、この乳酸桿菌を含んだガムを発売するようです。このガムに含まれる細菌は、虫歯菌を凝集して歯の表面に付着しないようにし、口腔内の細菌を50分の1に減少させることに成功したといいます。

 更に、乳酸桿菌を含ませた歯みがきやウガイ薬も現在開発中であるとしています。またこの乳酸桿菌の別な使用法として、体の臭や足の臭いを減らす予防材の開発も検討しているとのことです。

 細菌が作った抗生物質で他の細菌の増殖を抑制したり、細菌体を破壊したりすることは、これまでにも判っていました。しかし、細菌が細菌をヤッツケること、更にその細菌をガムに含ませて虫歯を予防することは、これまでにあまり聞いたことがありませんでした。しかし、このようなガムが市販されると、砂糖を含む甘い飲料水や食品も大いに食べられるようになるのかも知れません。

 ただし、ガムをかめない小さな子供はどうするのでしょう。大人より子供の虫歯を予防できたら良いですよね。

 足の臭いに悩んでいる人が大勢います。他人の足の臭いに悩まされるのではなく、自分の足が臭いので、その臭いがとれなくて困っているようです。そのような人には、今回の話は朗報です。

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2007年5月23日 (水)

歯周病は細菌による怖い病気ですよ

 身体の動きが不活発になり、ベッドに寝たきりとなってしまったお年よりは、オシッコの臭いから老人臭という老人特有の臭いを発します。さらに歯みがきが充分にできなくなりますと、入れ歯(義歯)があると特に口臭がひどくなる場合があります。

 お年寄りの「マウスケア」は、大切なのですが、あまり注目されていないように感じます。

今日の話題は、お年寄りのマウスケアではありません。元気な熟年者たちの共通の悩みである歯周病についてです

 歯周病は、これまであまり深刻に取り上げられていなかった傾向があるように思います。歯が浮いてきたり、歯が動き出したり、歯みがきのときに出血したりして、初めて歯科クリニツクを訪れて治療してもらうことが多いかと思われます。

 しかしながら、それではとき既に遅く、治療してもらっても何本かの歯は抜け落ちてしまいます。歯が抜けて初めの生歯のありがたさが理解できるようです。

 俗にいう歯槽膿漏(歯周炎)の場合、歯の喪失にとどまらず、体内に侵入した病原菌やその関連物資により、糖尿病の状態は悪化冠動脈心疾患の発症頻度が高くなるようです。歯のみならず歯肉も大切にしましょう。

 歯周炎は、細菌(嫌気性グラム陰性桿菌)によって引き起こされ、さらにこれらの微生物の一部は動脈硬化の病巣で認められ、動脈に侵入が可能であることが認められています。

 糖尿病患者は、歯周病に罹る頻度か高いリスクがありまた。その理由は、糖化最終産物が原因となって、歯肉下で病原性グラム陰性桿菌の微小細菌叢(プラーク)が形成されるからと考えられています。

健全な口腔内の人たちと歯周病疾患のある人たちとの全身病罹患率の比較調査

心臓発作の発症率                  2.8倍
脳卒中・脳梗塞の発症率               3.0倍
早産の危険率(2,500g以下の低体重児出産)   7.5倍

 
 歯垢・歯石の1mg(千分の一グラム)には、そこには数千万個から10億個くらいの細菌がいると言われています。それらの細菌・膿を毎日飲み込んで直接に各臓器に、また同じ細菌が歯グキ内の血管を通して体内の臓器へ、全身をムシバミ全身病を誘発するそうです。歯周病を起こす細菌には、酸素を好む種類(好気性菌)もいれば、酸素を嫌う種類(嫌気性菌)の細菌もいます。

 このような多くの種類の細菌が少量であっても毎日体内に入り込む可能性があると考えると、色々な全身病を引き起こす可能性が高くなるのかもしれません。

歯のみがき方で歯周病は防げるようですが、普通の人の歯みがきは磨いたことにならないそうです。

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2007年5月22日 (火)

ココアは健康によいこと知ってますか

 みなさんは ココアは好きですか、毎日飲んでいます?

 今日はココアを飲む習慣は健康によいということを説明します。
 
 ココアは、昔から健康によい成分を数多くふくむと言われてきています。

18世紀にもなると、心臓を強くし、狭心症を減らすとまで言われるようになりました。

 私の胃袋にはピロリ菌の感染が認められ、三薬剤による治療で除菌が不成功に終わったとき、周りの人から「ココアを飲むとピロリ菌の除菌に良い」と言われたことがありました。

 近頃オランダの先生方がココアの健康に対する調査研究を実施し、その成績を報告しています。

 男性470例を調べました、その3分の1はココアを摂取する習慣はなかったそうです。 全体を3群に分け、上位群と下位群の人たちを調査の対象にしました。

 ココアの摂取量は、1日当たり平均で2.11gで、上位群の平均摂取量は1日当たり 4.18gでした、約2倍の違いがあるのでした。

 ココア摂取上位群の血圧は、下位群との比較で最高血圧は3.7mmHg低く、最低血圧においては2.1mmHg低かった

 対象の470例のうち、20年間の調査期間内に死亡した人は314例、そのうち心血管疾患による死亡は153例でした。下位群に比べて、上位群男性の心血管疾患による死亡リスクは半分でした。

 ココアを好む者は、肉とコーヒーの消費量は少なくいがその反面乳製品、砂糖菓子、クッキー、調味料の利いた食品の消費量は多く、アルコール類、ナッツ類や種子類の消費量も多いことが認められました。

 しかし、ココア摂取とBMIとは無関係であったそうです。

 この調査研究は、ココア摂取が血圧や心血管疾患による死亡などに良い影を与えることを報告ています。

 
 このオランダでの調査が日本人にも当てはまるのかは判りませんが、ココアの摂取はカロリーの摂取と正の相関が認められるようですが、血圧と心血管疾患による死亡は低くなるとの報告です。

 ココアにはカテキンとも呼ばれるフラボノイドの一種であるフラバン3オールという物質が多く含まれているそうです。このフラバン3オールの薬理作用として、血圧の低下、心血管疾患による死亡、ピロリ菌に対する抗菌作用などがあるのでしょうか。

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2007年5月21日 (月)

安い紙マスクが感染に効果的

 今年の冬は、12月や1月には全く雪が降らない暖冬で

ありました、しかしながら、3月頃からは逆に冬に戻って

しまいました。

気温が下がりだしてから、インフルエンザが爆発的に

はやりだしました。

 新型インフルエンザの大規模な流行は、

いつ起こるのかは誰にも予測できることではありません。 

 しかし、いま大流行が発生したとしたら、予防薬としての

ワクチン開発やタミフルの備蓄は、とうてい間に合う

はずがありません。

 ≪タミフルの服用による異常行動などは別なときに触れる

ことにして、ここでは触らなことにします。≫

 医療用の特殊なマスクは例外で、普通に市販されているマスク

ウイルスを取り除くことは、原則として難しいと思います。

「難しい」という意味は、あまり「効果的でない」ということです。

ウイルスは取り除けなくても、セキによって吐き出されるウイルスを

含む水滴はマスクにひっかかります。

従って、使い方によってマスクは、インフルエンザ対策として有効

となることがあるというのが、この論文の趣旨と思います。

 マスクでインフルエンザウイルスのセキによる伝播を

抑制するには、非(未)感染者がマスクを使うよりは、

感染者が使った方が伝播抑制効率は良いでしょう。

一人の患者からのセキとともに飛散するウイルスの広りは、

その一人の患者がマスクをすることで抑えられます。

 環境中に飛散しているウイルスから身を守るためには、

抗ウイルス薬を飲むか、ワチンを前もって接種しておくことが

考えられます。しかし、それよりも環境へのウイルスの飛散を大元で

押さえる方がよほど得策で、それが患者用のマスクなのです。

マスクの使用のほうが、インフルエンザ対策としてはるかに

効率がよく、費用もかからないのです。
 
  一枚70円の16層ガーゼのマスク、30円の不織布の

マスク(3層)5円の紙マスク(2層)を比較したのです。

その結果は、値段に無関係に同じような作用で、

どのマスクでも風速を10分の1以下に減弱したのでした。

 風速が低下することは、ウイルスをふくむ飛沫が飛ぶ速度も

低下し、飛沫の飛散量も減ると考えられます。

同じ効果なら、一番安くてマスクをしても患者の呼吸

に負担にならない一枚5円の紙マスクが良い

との結論になりました。

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